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ながすな繭株式会社への第三者割当増資の引き受けによる出資について

2020/09/10 ニュースリリース

宇部興産株式会社(本社:山口県宇部市、社長:泉原雅人、以下「宇部興産」)は、蚕の繭由来のタンパク質であるシルクプロテインの抽出及び加工技術を保有するながすな繭株式会社(本社:京都府京丹後市、社長:永砂修、以下「ながすな繭」)の第三者割当増資の引き受けによる出資を決定いたしました。

ながすな繭は、「『繭』の可能性を信じ、社会にその価値を届ける。」という経営理念の下、日本有数のシルク産業の地である京丹後市にて、シルクプロテインの研究・開発及び、その加工品等の製造・販売を行ってきました。シルクプロテインは、自然界の微生物によって分解される生分解性を有する材料で、ながすな繭の持つ独自の抽出技術により、フィルム、スポンジ、粒子など幅広い形状へ加工することが可能となります。ながすな繭は、これらの技術により、医療機器、化粧品、繊維、コーティング等の市場で、「人にも環境にやさしい、そして世の中に役立つものを」提供することを目指しています。

宇部興産は、天然由来生分解材料の研究・開発、製造・販売を行うながすな繭の取り組みに賛同し出資を決定いたしました。今後は両社で連携して、市場のニーズを把握しながらシルクプロテイン製品の品質向上やスピーディな量産立上げを行い、早期に事業を確立します。同時に、当社はながすな繭と共同研究を行い、迅速に生分解材料の知見を蓄積するとともに、新たな用途の開拓に取り組み、将来にわたる両社の成長と事業の発展を目指します。

宇部興産グループは、「UBEグループ環境ビジョン2050」を定め、自然と調和した企業活動の推進に取り組み、2050年までに温室効果ガス排出量の80%削減を目指しています。また、中期経営計画「Vision UBE 2025 ~Prime Phase~」の基本方針の1つとして「資源・エネルギー・地球環境問題への対応と貢献」を掲げ、さらなる温室効果ガス排出量の削減や、環境負荷低減に貢献する新たな技術・製品の創出と拡大に取り組んでまいります。

ながすな繭の概要

本店所在地 京都府京丹後市網野町網野363-1
設立日 1994年8月1日
資本金 2,100万円
代表者 永砂 修
事業内容
  • 絹タンパク(セリシン・フィブロイン)の研究・開発、抽出・生成、応用製品の企画・開発
  • 絹タンパク(セリシン・フィブロイン)による自社製品の企画・開発・販売
  • 絹タンパク(セリシン・フィブロイン)フィルムの研究開発及び製造
  • 繊維精練機械及びその付属器具類の製造販売

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