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代表取締役社長交代記者会見要旨

2025/02/19 その他

1. 代表取締役社長 泉原雅人

本日開催した当社取締役会において、本年4月1日付けで次期社長に西田祐樹代表取締役専務執行役員が就任することを決議いたしました。これに伴い、同日付で山本謙取締役会長が会長を退任され、私泉原雅人が取締役会長に就任いたします。
2019年4月の社長就任以来、6年間社長を務めることになりましたが、皆様方には大変お世話になりましたことを、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

社長就任以降、セメント事業を分社化し化学事業を中核とする事業持株会社的経営を進めるとともに、化学事業会社においてはスペシャリティ化学への構造転換にスピードを上げて取り組んでまいりました。スペシャリティ化学の事業拡大のため、ポリイミド、ガス分離膜やC1ケミカルなどの製品については国内外で設備投資を積極的に行い、高機能ウレタンや医薬事業についてはM&Aにより今後の成長基盤を強化してきました。
一方で、アンモニアやナイロン原料などベーシック事業については縮小・撤退の具体策を明確化して将来の損失の前倒し処理も行い、事業構造改革に目途をつけました。

当社は現在、創業以来128年という長い歴史の中でも、石炭から石油へというエネルギー革命に対応して炭鉱を閉山し石油化学事業に進出していった1960年代の事業構造の転換期に匹敵する、大きな変革期の真只中にあると思っています。
私は山本前社長からバトンを渡された時から、3ヶ年の中計2回の計6年が区切りと考え、その間に将来を見据えた自己変革に遅滞なく取り組み、課題を先送りせずにできるだけ良い形で後任に引き継ぎたいと思っていました。
残念ながら私の力が足らず業績面は計画を大きく下回り、結果を示すまで至りませんでしたが、事業環境の激しい変化に対応しながら、今後の成長のために現時点でやるべきことはやったという思いです。

この4月より新しい中期経営計画がスタートします。
当社グループは2030年の目指す姿である地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学会社に向け、ベーシック事業については先般公表した内容をスケジュールに従い粛々と実行していきながら、次期中計ではスペシャリティ事業の拡大に専念します。この新中計の推進にはそれに相応しい、進取の気性に富み実行力の優れた新たなリーダーによって取り組むべきと判断し、次期社長を西田祐樹氏とすることを指名委員会に諮り、本日の取締役会で承認決議を得ました。
西田氏は、当社の化学事業全般を見渡せる技術的バックグラウンドを持ち、グローバルな事業開発に長く携わってきました。特に今後のスペシャリティ化学事業の拡大の鍵となるC1ケミカルや高機能ウレタン事業の知見が豊富です。またかねてよりCEOサクセッションプランでの次期CEO候補者として、指名委員会での審議・評価を踏まえ、近年は生産・技術本部長や社長補佐などの役割に就き、経営全般にわたる経験を積み重ねて来ました。
何よりも、これまで当社が取り組んできた構造改革の松明を引き継ぎ、さらに推し進める熱い改革マインドを持ったリーダーで、成長戦略を担う新社長に相応しい人物です。
なお、スペシャリティ事業の成長とサステナビリティ経営の強化を加速するため、西田氏には現在経営の様々な領域でのDX推進を担当してもらっていますが、この職務とC1ケミカルプロジェクトについては、当面、引き続き指揮してもらいます。

UBEグループとして新社長を先頭に、これまでの構造改革の成果を示しながらさらなる成長に取り組んでまいりますので、引き続き皆様のご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。

2. 次期代表取締役社長(現代表取締役 専務執行役員)西田祐樹

本日の取締役会において、泉原社長の後を継ぎ、4月1日付けで次期社長に指名されました西田祐樹と申します。
社長を拝命するにあたり、その重責に身の引き締まる思いであり、また誠に光栄に存じます。

1987年の入社後、宇部ケミカル工場での製造スタッフからキャリアをスタートし、長年に亘り化学事業に従事してきた私にとって、このタイミングで社長を任されることは大きな責任であり、また同時に大きなやりがいを感じております。
当社は創業以来128年の歴史のなかで、これまで数えきれない難題を打ち破り、成長と革新を続けてまいりました。これもひとえに、皆様方のご支援と従業員一同の努力の賜物であると深く感謝申し上げます。

私の目指す目標を三つ挙げさせていただきます。
まず一つ目として、25年度からスタートする次期中期経営計画に基づき、スペシャリティ化学企業への経営構造転換を強力に進め、実現することです。
今後予測される混迷の時代においては、迅速に変化に対応し、新たな挑戦と変革を追求する姿勢が必要です。
研究開発力強化による技術革新を推進し、営業部門との連携でグローバルな視点での未来のニーズを的確に捉え、こちらからドアノックできるイノベーションパートナーとなることを目指します。

二つ目は、従業員一人ひとりが自らの能力を最大限に発揮できる環境を整えることも重要です。 個々人の成長が企業発展の最も重要な要素であるとの考えに基づき、働きやすい職場環境の整備や個々のキャリアオーナーシップの実現に向けた包括的な人事制度の充実を推進します。

さらに三つ目として、企業の社会的責任を果たすために、環境保護や地域社会への貢献活動を積極的に推進いたします。持続可能な社会の実現に向けてリーダーシップを発揮し、社会全体に対して有意義な貢献ができる企業となるよう一層の努力を重ねてまいります。

最後に、これまで支えてくださった皆様に感謝申し上げます。
会長となられる泉原社長のお力もお借りしながら、次期社長としての職務に全力を尽くし、誠心誠意努めてまいります。
今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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