ＵＢＥ株式会社（社長：泉原雅人、本社：東京都港区、以下「ＵＢＥ」）は、廃漁網のアップサイクル^*1製品の開発を行うamu株式会社（本社：宮城県気仙沼市　社長：加藤広大、以下「amu社」）へ第三者割当増資の引き受けによる出資を決定いたしました。

amu社は宮城県気仙沼市を本拠地とし、設立されたベンチャー企業です。気仙沼の漁業組合や漁業者との連携で培った廃漁網の回収ノウハウをもとに、日本及び海外で回収した廃漁網を活用した新たな製品の提案を目指しています。

ＵＢＥは長年にわたり、漁網用のナイロンを製造・販売しており、海洋プラスチックの削減は社会的責任のひとつと考えています。amu社が回収する廃漁網をＵＢＥが長年培ったエンジニアリングプラスチックの技術開発力で再生し、トレーサビリティ^*2が確保され品質が安定した製品を自動車部品などの市場へ供給してまいります。また、amu社の製品開発のサポートを通じ新たな市場の開拓を進めます。

UBEグループでは地球環境問題への取り組みにおいて、GHG排出量の削減に努めるとともに、環境に貢献する製品や技術の開発とその実用化を推進しています。環境貢献型製品・技術、ソリューションをより多くのお客様に提供することで、社会全体のカーボンニュートラルに貢献し、UBEグループが2030年に目指す姿である「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」を実現してまいります。

1. ^*1 アップサイクル
   創造的再利用とも呼ばれ、副産物や廃棄物などの役に立ちにくいまたは不要な製品を、より良い品質と環境価値の高い材料または製品にアップグレードして役立てるプロセス。
2. ^*2 トレーサビリティ
   原材料調達から製造工程、出荷、販売の各工程で、製造者・仕入先・販売元などを記録し、識別・追跡可能な状態にする仕組み。

amu株式会社の概要