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塩野義製薬と宇部興産による新規抗RSウイルス薬候補S-337395に関する共同開発契約締結について

2022/02/28 ニュースリリース

塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)と宇部興産株式会社(本社:山口県宇部市、代表取締役社長:泉原 雅人、以下「宇部興産」)は、新規抗respiratory syncytial(RS)ウイルス薬候補(開発番号:S-337395、以下、「本化合物」)について、この度、共同開発契約を締結しましたのでお知らせいたします。

RSウイルスによる呼吸器感染症は、2歳までにほぼ100%の人が少なくとも1度は罹患し、生涯にわたり感染を繰り返す疾患です。RSウイルス感染症は乳幼児期においては重要な疾患であり、特に生後数週間~数ヵ月間の時期においては、下気道の炎症を中心とした重篤な症状を引き起こす恐れがあります。RSウイルスに対する有効な抗ウイルス薬は存在せず、アンメット・メディカルニーズが非常に高い疾患の1つです。

両社は2018年12月に共同研究契約を締結し*1、感染症を重点疾患領域とする塩野義製薬の創薬力と宇部興産の有機合成力を融合して、RSウイルスに有効な低分子化合物の創製を進めてきました。非臨床の探索的な評価結果から、安全性と有効性が期待される本化合物を見出しましたので、この度、共同開発契約を締結しました。なお、本化合物は2023年度中の臨床試験開始を目指しております。

今回の契約締結により、両社は引き続き、それぞれの強みを活かして本化合物の開発を加速し、一日も早く患者さまにお届けできるよう努めてまいります。

塩野義製薬について

塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「感染症の脅威からの解放」を特定し、その実現に向けて、疾患啓発、予防、診断、治療、重症化抑制、適正使用といった感染症のトータルケアに必要な様々な取り組みを進めています。塩野義製薬の詳細はホームページをご覧ください。https://www.shionogi.com/jp/ja/

宇部興産について

宇部興産は化学を中心に建設資材や機械の各分野でも事業を展開しています。医薬事業は、技術革新にあふれた「クスリづくり」を地域から発信し、すべての人々の健康に貢献することを目指しています。これからも医療に貢献するため、自社/共同研究開発による「創薬」と「原薬・中間体製造」を両輪として新しい医薬品の種となる化合物を創出してまいります。http://www.ube.co.jp

参考

*1 プレスリリース:2018年12月10日
新規抗RSウイルス薬創製を目指した共同研究契約締結について

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