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トヨタの新型FCV「MIRAI」の高圧水素タンクにナイロン6樹脂が採用
2021/03/03 ニュースリリーストヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男。以下「トヨタ自動車」)がこのほど発売した燃料電池自動車(FCV)の新型「MIRAI」に、トヨタ自動車と宇部興産株式会社(本社:山口県宇部市、社長:泉原雅人。以下「宇部興産」)が共同開発した燃料電池自動車用の高圧水素タンクライナー向けポリアミド(ナイロン)6樹脂「UBE NYLON™ 1218IU」(以下「1218IU」)が採用されました。2014年に発売された先代モデルの「MIRAI」から継続しての採用となります。
1218IUは、「MIRAI」に搭載される高圧水素タンクの最内層の構成部材として使用され、水素が外部に漏れだすことを防止する樹脂ライナーの材料としての厳しい要件をクリアしました。ナイロン6樹脂としての優れた水素透過防止性能を有するとともに、水素ガスの充填や放出によるタンク温度の急激な変化に対する耐久性、また低温環境における耐衝撃性等についても極めて優れた機械的性質を示します。
宇部興産は1959年からナイロン6樹脂の製造販売を開始し、グローバルでの生産能力は19.8万tと世界有数の規模を有しています。近年ではより高度化する市場のニーズに対し、お客様との共同開発を通じたコンポジット事業の技術提案力および製品開発力、またその安定した品質に基づくソリューション提供型ビジネスを高く評価いただいております。また、日本・アジア・欧州・北米の4極体制により、1218IUについても高圧水素タンクの樹脂ライナー材料として適切なグローバル供給体制を確立しています。
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