セパレータ Separator
Overview 概要
宇部マクセルのセパレータは乾式製法による均一な微細孔構造を持つポリオレフィン多孔フィルム。主にリチウムイオン電池を構成する部材として、長年、幅広い分野で多数の採用実績があります。
Lineup ラインナップ
UPORE®（ユーポア®）
- 孔構造が厚み方向に対して、ストレートな設計であることから、低抵抗・高入出力特性が求められる電池に適している。
- 一方向（MD）にのみ延伸する製法のため、幅方向（TD）の収縮が生じない。
- 三層品はポリエチレン（PE）をポリプロピレン（PP）で挟んだ三層構造によるシャットダウン特性を有し、安全性に優れる。
- 乾式製法によるストレートな孔構造を最大限活かした低抵抗なポリプロピレン（PP）単体製品グレードも製品ラインナップに有する。
- 溶剤を使用しない、地球環境にやさしい製法。
●膜厚範囲：12µm～25µm
CPORE®（シーポア®）
シーポア®はセパレータの表面に、高度な分散技術および高速高精度塗布技術により無機層をコーティングしている高機能塗布型セパレータです。シーポア®は宇部マクセル京都株式会社が生産しております。
- 耐熱性が高い。
- 対短絡特性が高い。
- 無塗布膜と同様に、シャットダウン特性を有し、安全性に優れる。
●膜厚範囲（原膜と塗布層の総厚み）：13µm～25µm
膜厚や製品幅、長さなどの仕様は、ご要望に応じ、ご提案することができますので、問い合わせ時にご連絡下さい。
Purpose 用途
- セパレータは主に充電可能なリチウムイオン二次電池（LIB）に使われます。電池内部で正極と負極を隔離し、電池が高温になった時にセパレータの孔が閉じて、電池の熱暴走を防ぎ、安全に電池の機能を停止します。LIBの安全性を確保する上で欠かせない部材です。
- 当社セパレータは高い安全性と高入出力特性が求められる電気自動車（EV）やプラグインハイブリッド車（PHV）、ハイブリッド車（HV）向けリチウムイオン電池を始め、昨今無人搬送車（AGV）や定置型蓄電システム（ESS）などの様々な分野でニーズの高まっている高速充放電にも適しております。
