社会 品質

指針・基本的な考え方

「UBE経営方針」をふまえ、UBEグループにおける品質に係る行動基準として「UBEグループ品質基本指針」を策定しています。

UBEグループ品質基本指針

UBEグループは、ステークホルダーの信頼を得るため、安全と安心を常に意識し、お客様に満足していただける品質の製品、サービスを提供します。

スコープ

UBEグループ(UBE株式会社および連結子会社)を対象とします。

ゴール

UBEグループは、お客様と社会の信頼に応える品質をお届けします。そのために以下を実践します。

  1. 品質に関わる規制、公的規格等の最新情報を常に入手し、これを遵守します。
  2. お客様との取り決めを守ります。
  3. お客様の求める品質を提供します。
  4. DXを推進し、品質保証システムの継続的改善に取り組みます。
  5. 安全で安心して取り扱える製品、サービスと共に、必要な情報を適切かつ確実に提供します。

コミットメント

2030年度末まで、以下の品質重大インシデントを発生させません。

  • 品質および製品安全に関わる重大事故
  • 品質および製品安全に関わる法規制あるいは公的規格等への違反(行政処分を伴うような事案)
  • 顧客および利害関係者からの品質や製品安全に関わる重大クレーム

責任部署・見直し

品質保証部が統括管理を行います。

本指針は、毎年度末に開催する品質マネジメントレビューで管理状況を確認し、必要に応じ内容を見直します。期中に見直しが必要な場合は、品質保証委員会で審議し、承認を得ます。

UBEグループ品質活動の基本的な考え方

私達は、UBEグループが取り組む品質活動の基本的な考え方を明確にするとともに、その評価を実施することにより、品質の向上に努めています。

品質活動の基本的な考え方は、次の三つで構成されます。

  • 第一に、UBE(株)本部内部統制部門による品質活動。
  • 第二に、UBE(株)・UBEグループ会社による、品質保証システムに沿った品質保証活動。
  • 第三に、UBE(株)・UBEグループ会社の品質保証システムに沿った品質保証活動に対する評価活動。

マネジメント体制

私達は、UBEグループ全体の品質活動を統括する責任者として品質保証部担当役員を選任し、UBE(株)本部内部統制部門及び品質に係る審議体となる経営会議〔サステナビリティ委員会〕を設置しています。品質保証部担当役員のもと、UBE(株)本部内部統制部門はUBEグループの品質活動を統括し、内部統制を確立しています。担当役員は、取締役会の監督機能の実効性を確保するため、内部統制の構築・運用状況について取締役会において定期的な報告を行います。

UBEグループ品質マネジメント体系の概要
UBEグループ品質マネジメント体系の概要

目標と実績

指標 スコープ
(範囲)
2024年度 2025年度 2030年度
実績 目標 目標 目標
品質および製品安全に関わる重大クレーム件数(KPI) UBEグループ(UBE株式会社および連結子会社) 0件 0件 0件 0件
品質および製品安全に関わる重大事故発生件数(KPI) UBEグループ(UBE株式会社および連結子会社) 0件 0件 0件 0件
品質および製品安全に関わる法規制等への違反件数(KPI) UBEグループ(UBE株式会社および連結子会社) 0件 0件 0件 0件

取り組み

私達は、UBE(株)本部内部統制部門が実施する下記の主な取り組みを通じて、UBEグループ全体の品質活動を推進します。

1. 品質啓発への取り組み

UBEグループの品質啓発活動の企画・実施。

2. 品質活動管理への取り組み

UBEグループの品質施策の策定及び進捗管理。

経営会議〔サステナビリティ委員会〕での品質施策の実施状況及び品質活動状況の報告。

3. 監査への取り組み

内部監査を実施することによる、UBEグループ品質の向上。

私達UBEグループは、化学、機械など幅広い事業を国内外で展開しています。これら事業は、独立性を重視した体制で運営され、事業形態に沿った主体的な品質活動の実践に努め、UBE(株)本部内部統制部門(品質保証部)はその自立的活動を支援します。

UBE(株)

UBE(株)は、事業部と国内3工場で品質マネジメントシステム(QMS)を運用しております。2018年度の品質検査に係る不適切事案の再発防止策の確実な実施と未然防止への取り組み強化として、繰り返しの認識教育による経営陣や社員の意識改革、社内ルールの見直し、ICT化によるヒューマンエラー防止を実施しております。引き続きこれらを着実に運用し、継続的改善に取り組み、ステークホルダーの皆様から信頼を回復していきます。

医薬事業部では医薬特有の要求事項を満たすため、従来から独自に構築しているPQS(Pharmaceutical Quality System:医薬品品質システム)を継続し、医薬品品質方針にコミットしていきます。

全社員が品質に対する高い意識を持続し、UBEグループならではの価値の創出を追求し、魅力ある品質の提供を目指します。

UBE(株)は、スペシャリティー事業へのシフトのため、「品質(顧客満足)を軸に企業価値を最大化させる品質経営」のステップアップに取り組み、品質が強みとして認識されるようにスピードをあげて取り組んでいきます。

  • 品質方針
  • 医薬品品質方針

UBEグループ

UBEグループは、過去の品質検査に係る不適切事案を決して風化させないための様々な施策に全社一丸となって取り組んでいます。また、全役職員が品質保証活動に対して真摯な姿勢で取り組むために、知識・意識両面での教育を推進しています。従業員を対象とする品質意識調査では、各職場における品質に対する意識改革のための働きかけが活発となり、品質を優先して行動している従業員の割合が着実に増加している傾向が確認されています。

品質コンプライアンスの遵守を徹底するための主な取り組み

1. 品質保証に関する統制と関連部署間の連携強化

品質に関する内部統制の強化

  • 品質保証担当役員の配置、品質統括部門の設置
  • 経営会議〔サステナビリティ委員会〕の設置。(経営陣への品質案件の定期報告と審議の場)
  • 組織体制の見直し:品質保証部門を工場組織から分離し、独立性を確保
  • 品質に関わる連絡体制整備:「品質ネガティブ情報取り扱い規程」を制定し、情報の定義、取り扱いに関するルールを明確化
  • 人の関与を排した品質管理のシステム化
2. 経営陣および全従業員へ「品質に対する意識」「お客様目線での判断」を浸透させ、意識改革・風土改革の実施

経営陣による品質重視の姿勢明確化と意識改革

  • 「UBE経営方針」および「UBEグループ品質基本指針」を刷新・策定し、品質重視の経営姿勢を社内外へ明確に提示
  • 継続的なトップメッセージの発信
  • 役員に対する社外専門家による教育

「品質意識」「お客様目線での判断」を全従業員に浸透させ、風土改革を図る

  • 「UBEグループ品質基本指針」の周知、「UBEグループ行動規範」の策定と周知
  • 品質啓発活動「品質統一スローガン」、「UBEグループ品質大会」開催
  • コンプライアンス意識の向上への取り組みおよび品質教育体系の整備と実施
3. 品質に関する基盤の強化
  • 検査記録管理システムの改善や適切な人員配置等、品質に関わる経営資源投入の継続実施

品質検査上の不適切行為についての対応状況はこちらからご覧ください。