指針・基本的な考え方
従来の企業風土から脱却し変⾰を進めるためには、多様な技術・知識・視点を融合させてイノベーションを⽣み出すことが不可欠と認識し、女性活躍推進をはじめ、専門性の高い即戦力⼈材のキャリア採用増加、シニア社員制度改定による働きがいの向上、障がい者の職域拡大などの施策を推進しています。
また、エクイティを重視し、多様な⼈財一⼈ひとりが活躍できるよう、アンケートや対話、面談の機会を充実させてニーズの把握に努め、多様な支援制度の拡充を進めています。
従来の企業風土から脱却し変⾰を進めるためには、多様な技術・知識・視点を融合させてイノベーションを⽣み出すことが不可欠と認識し、女性活躍推進をはじめ、専門性の高い即戦力⼈材のキャリア採用増加、シニア社員制度改定による働きがいの向上、障がい者の職域拡大などの施策を推進しています。
また、エクイティを重視し、多様な⼈財一⼈ひとりが活躍できるよう、アンケートや対話、面談の機会を充実させてニーズの把握に努め、多様な支援制度の拡充を進めています。
UBEでは、性別、国籍、民族、人種、障がいの有無、健康状態、年齢、社会的身分、家庭環境、宗教、信条、性自認、性的指向、雇用形態の違いなどにかかわらず、多様な人財の活躍推進に努めています。
従業員人数 | うち、管理職 | 平均年齢 | 平均勤続 | |||
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(人) | (構成比%) | (人) | (構成比%) | (歳) | (年) | |
男性 | 2,004 | 89.3% | 530 | 95.2% | 43.2 | 16.4 |
女性 | 239 | 10.7% | 27 | 4.8% | 39.7 | 13.2 |
合計(平均) | 2,243 | 100.0% | 557 | 100.0% | 42.8 | 16.0 |
(年度) | 実績 | 目標 | ||
---|---|---|---|---|
2021 | 2022 | 2023 | 2024 | |
女性管理職比率 | 3.3% | 4.1% | 4.6% | 6.0% |
女性社員比率 | 14.5% | 15.0% | 15.0% | 18.0% |
年休取得率 | 71% | 74% | 84% | 95% |
障害者雇用率 | 2.33% | 2.70% | 2.68% | 2.70% |
喫煙率 | 22% | 23% | 23% | 20% |
UBEグループは、女性の活躍を最重要課題の一つと捉え、女性管理職比率や女性社員比率の目標を設定して取り組みを加速させています。同時に、性別や属性に関わらず、ライフイベント(出産、育児、介護等)を踏まえた各種両立支援制度の拡充を進めるとともに、男性の育児休職の取得も積極的に推進しており、UBEグループ全体での男性の取得率は99%に達しています。
UBEは女性活躍推進法に基づく「一般事業主行動計画」を策定し、女性が活躍できる雇用環境の整備に取り組んでいます。2022年度からの3カ年の行動計画では、以下の3つの目標を掲げて取り組んでいます。
女性の役員・管理職登用等においては、以下の「自主行動計画」を策定し、重点的に取り組んでいます。人事部による個別キャリア開発面談、計画的ローテーション、経営トップとの意見交換会など「女性幹部管理職育成プログラム」を充実させ、女性の役員・管理職登用を加速しています。2022年6月には社外取締役に女性1名が選任されました。
UBEは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを重要な経営施策の一つと位置づけ、多様な個性と価値観を尊重し、より柔軟な働き方の実現と、女性の採用と活躍の場の拡大に取り組んでいます。2030年度末までに女性管理職比率を15%とするための行動計画として以下を掲げます。
UBEにおいては、女性のライン⻑を増やして意思決定への関与を深めるとともに、採用面接や昇格面接における女性社員の参画を促進し多様な視点の反映に努めています。その一環として、各世代層のパイプライン形成や社⻑や⼈事部管掌役員との面談、ミーティングなどを通じたキャリア意識の醸成に取り組んできました。
UBEでは、管理職候補の女性比率が18.8%、その他総合職の女性比率は29.4%であり、今後、管理職の女性比率は加速度的に上昇する見込みです。
中級管理職については女性社外取締役や社⻑、役員とも意見交換会を実施し、女性活躍のための課題を抽出しています。
上級女性管理職の人数が少ないため、ロールモデルをイメージしにくいという課題がありますが、両立支援制度を活用したワークエンゲージメントの向上や働きがいに関する情報提供を積極的に行い、女性の人財パイプラインを強化します。
さらに、技術職については、社会的課題でもある女性のSTEM(科学・技術・工学・数学)⼈財増加のため、やまぐちダイバーシティ推進加速コンソーシアムに参画するなど、教育機関や近隣企業と連携して育成に取り組んでいます。
(年度) | 男女の賃金の差異 (男性の賃金に対する女性の賃金の割合) |
|
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2022 | 2023 | |
全労働者 | 78.8% | 78.2% |
うち正規雇用労働者 | 79.4% | 79.2% |
うち有期雇用労働者 | 55.8% | 57.9% |
DE&Iのグループ展開では、2022年度に実施したアンコンシャス・バイアス研修時のアンケート結果から、UBEグループ全体がDE&Iをより積極的に推進すべきという声が多く寄せられました。そこで、2023年度にグループ会社とUBE担当役員の意見交換会を実施した後、合同研修会にて各社のアクションプランを策定しました。2024年度は、アクションプランの実施結果から課題を抽出し、DE&Iの目標である多様な技術・知識・視点を融合させたイノベーション創出に向けて取り組みます。
UBEでは、60歳で定年を迎えた社員が定年退職後もこれまでの業務経験で培ってきたノウハウとスキルをいかんなく発揮し、社内外のあらゆる職場で働き続けることができるように、キャリア&ライフプランニング研修を55歳の時点で実施し、今後の人生について改めて考える場の提供を行っています。
2023年度は定年退職者の93.0%が再雇用され、UBEグループ内で活躍しています。
シニア社員の活躍推進のため、2022年度に実施したアンケート結果から課題を抽出し、2023年度に制度改定を実施しました。改定は透明性を重視しており、シニア社員に期待される役割を明確化し、認識を共有したうえで目標設定を行う面談制度および実績を重視する評価制度を取り入れました。特に、高度な専門能力を発揮するスペシャリスト、若手社員が支援を必要とする中⻑期的重要案件を担う特命案件など、シニア社員に期待する役割6種を明確化しました。さらに、リスキリング(自己啓発)支援を通じ、さらなる自己実現を目指す仕組みといたしました。
UBEグループは1991年に特例子会社設立後、障がい者雇用支援ネットワークを発足させ、⻑年、障がい者の職域拡大に取り組んでいます。障がい者雇用専門スタッフが地域支援機関と連携し、採用の段階から本⼈および職場を継続してサポートしています。具体的には、個⼈の強みと業務とのマッチングを図るとともに、キャリア開発面談や評価を通じた育成を行っています。さらに、並行して特例子会社の活用や農業による職域拡大も進行中です。2023年度は職域拡大へのより深い理解を目指し、e-ラーニングを実施しました。
今後も誰もが働きがいを感じ戦力として活躍するソーシャルインクルージョンを実践します。
UBEグループでは、人々の生命と健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学の会社を実現するために、多様な個性を持つ人財の採用に取り組んでいます。計画的に新卒採用およびキャリア採用を実施し、外国人採用も積極的に進めています。
2023年度においては、事業戦略に即した専門性の高い即戦力⼈財をタイムリーに獲得すべくキャリア採用を強化した結果、キャリア採用者(総合職)の比率は36.1%(国内連結)となりました。
現中期経営計画では、キャリア採用比率(総合職)の2024年度目標を、「50%以上」に設定しており、今後も専門性の高い⼈財の採用を進めます。
(年度) | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
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新卒採用者数(総合職) | 58 (14) | 33 (9) | 15 (8) | 26 (10) |
新卒採用者数(基幹職) | 69 (10) | 36 (7) | 32 (0) | 33 (9) |
キャリア採用者数(総合職) | 5 (1) | 2 (2) | 10 (4) | 9 (2) |
キャリア採用者数(基幹職) | 13 (0) | 11 (0) | 22 (3) | 14 (0) |
外国人採用者数 | 1 (0) | 2 (1) | 0 (0) | 2 (1) |
グローバル化が進む中、異なる価値観や異文化での経験を活用するため、海外拠点と合同で実施しているグローバルビジネスリーダー研修を日本、タイ、スペインの現地開催を含めた研修に改訂して海外UBEグループとの人財交流を拡大しています。さらに、日本国内においても外国人を毎年採用するとともに、海外拠点からの人財受入れなどの交流を積極的に行っています。