サステナビリティ・マネジメント マテリアリティとSDGs

地球環境問題などのUBEグループが抱える諸リスク、社会の持続的な発展に向けたグローバルなコンセンサス、環境負荷低減に貢献するUBEグループの技術力などを総合的に勘案し、UBEグループの持続的な成長に重要な影響を与えるマテリアリティ(重要課題)を特定し、重点的に取り組んでいます。

参考にしたコンセンサス

  • SDGs
  • 国連グローバル・コンパクト
  • サステナビリティ会計基準(SASB)
  • 世界人権宣言
  • ビジネスと人権に関する指導原則
  • ISO26000
  • GRI

マテリアリティの特定

経営に対する影響度の特に大きい重要なリスクについては、成長・環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)の4項目に分類しています。GHG排出量の多い企業と して、最も重要なリスクは「環境」であるとの認識のも と、GHG排出量削減への能動的な取り組みと環境貢献型製品・技術を一層拡大することで、環境リスクを 低減させるだけでなく、リスクを機会に転じさせることを目指しています。地球環境問題などのUBEグループが抱える諸リスク、社会の持続的な発展に向けたグローバルなコンセンサス、環境負荷低減に貢献するUBEグループの 技術力などを総合的に勘案し、UBEグループの持続 的な成長に重要な影響を与えるマテリアリティ(重要課題)を特定し、取締役会へ報告しています。

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UBEグループのマテリアリティ

経営に対する影響度の特に大きい重要なリスク マテリアリティ UBEグループの取り組み 貢献する
SDGs項目
成長 スペシャリティ化学の成長

事業全体におけるスペシャリティ事業の比率を高めることで、景気に左右されず、安定的に成長できる体制の構築と利益率向上を目指します。さらに、スペシャリティ事業はGHG排出量の少ない事業が多いため、その比率が高まることによりGHG排出量原単位の引き下げ効果も期待できます。

また、スペシャリティ事業の競争優位を築くために、研究開発活動や知的財産戦略の推進に注力しています。

  • ポリイミド、分離膜、セラミックス、半導体ガス、セパレータ、コンポジット、C1ケミカル、高機能コーティング、医薬、フェノール樹脂
  • SDG 3
  • SDG 7
  • SDG 9
  • SDG 13
環境(E) 地球環境問題への挑戦

地球環境問題とは、被害や影響が国境や地域を越えて広く地球全体に及ぶものであり、その主原因は、人口増加、大量消費、国際貿易など、人間活動の影響力の増大であると言われています。

UBEグループは、地球環境問題への対応を以下の3つに整理し、取り組んでまいります。

  1. 気候変動問題(カーボンニュートラル)への対応
  2. 循環型社会(サーキュラーエコノミー)への貢献
  3. 自然環境の保全・復興(ネイチャーポジティブ)への貢献

特に取り組みを強化しているのは、バリューチェーン全体でのGHG排出量削減によるカーボンニュートラルの実現です。加えてサーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブにつながる製品、技術、サービスの提供やステークホルダーとのエンゲージメント(対話・連携)などを通じて、地球環境問題の解決に貢献します。

  • SDG 6
  • SDG 7
  • SDG 12
  • SDG 13
  • SDG 14
  • SDG 15
社会(S) 人財の採用と育成

UBEグループの中長期的な成長の原動力は、「人財」です。女性や外国人の活躍を推進し、また、さまざまな社員教育などを通じて、多様な価値観を認め合いながら、幅広い視野を持った人財を育成することで、事業環境の変化に迅速に対応し、持続的な成長につなげていきます。

  • SDG 5
  • SDG 8
ガバナンス(G) 経営基盤強化
(ガバナンス・DX推進)

「スペシャリティ化学の成長」、「地球環境問題への挑戦」に対する取り組みを加速させるために、全社員、全業務領域を取り込んでDX戦略を推進してまいります。また、中期経営計画 UBE Vision 2030 Transformation~1st Stage~のもと、UBEグループの新体制を強化してまいります。UBE本体は化学事業会社としてスペシャリティ化を推進する一方、傘下の機械・セメント事業会社に対しては株主として適切なガバナンスを果たす体制を構築しました。さらに、取締役会における多様性の確保や執行サイドへの権限移譲も進め、マテリアリティについてより深く議論する体制を整備しています。

  • SDG 12