基本的な考え方
UBEグループのスペシャリティ化学の持続的な競争優位を築くために、事業部門、研究開発部門、知的財産部門が緊密に連携して知的財産活動を推進します。
UBEグループのスペシャリティ化学の持続的な競争優位を築くために、事業部門、研究開発部門、知的財産部門が緊密に連携して知的財産活動を推進します。
スペシャリティ事業については、事業のあるべき姿を実現するために知財戦略会議を開催し、知的財産の獲得や知財投資の状況等を審議します。知的財産の活動全体は、経営会議および取締役会に定期的に報告され、知的財産活動の方針や実行方法について指示・監督がなされています。
2023年度に新規に特許された登録件数は178件であり、特許保有件数は2023年3月時点で2789件です。近年、化学事業における会社分割による特許権の移転や保有特許の棚卸を進めたことに伴い、保有特許件数および新規特許登録件数はいずれも減少傾向にあったところ、着実な権利化手続により、上記数字は前年度と同水準になりました。
スペシャリティ化学を中核とする企業グループを実現するべく、近年スペシャリティ事業の特許出願や登録比率を高めており、今後もこの方針を継続します。
新たに創作された発明については、発明の本質、特許性、サプライチェーンや将来の実施形態を想定した権利範囲を設定し、また、オープン・クローズの判断を適切に行うことにより、技術的成果を適切に保護し、知的財産を通じて高い参入障壁を構築し、事業の持続的な競争優位を築きます。
自社のみならず、他社の知的財産権を尊重すべく、既存事業、研究開発の事業化段階においては、特許クリアランス調査に万全を期し、事業リスクの最小化に努めます。
職務発明規程に基づき、出願時、登録時、実施時に発明者に報奨金を授与しています。また、特に事業に貢献した特許の発明者を、UBEグループ研究開発報告会において表彰しています。これにより、発明者のモチベーションを向上させ、継続的な発明の創作を奨励しています。
UBEグループのIPリテラシーを向上し、知的財産重視・尊重の風土を醸成するべく、知的財産教育を実施しています。この1年では、知財e-learningの導入、特許価値評価手法の啓蒙、UBEグループへの知的財産情報の提供や情報交換に特に力を入れて行いました。