環境 サーキュラーエコノミー(循環型社会)への貢献

指針・基本的な考え方

UBEグループサーキュラーエコノミーに関する基本指針

UBEグループは、カーボンニュートラル(気候変動問題)への対応、サーキュラーエコノミー(循環型社会)およびネイチャーポジティブ(自然環境の保全・復興)への貢献に注力し、地球環境問題の解決に貢献します。

サーキュラーエコノミーの実現とは、現在の直線的マテリアルフローをサーキュラー(循環型)に変革し、廃棄物や使用済み製品を再利用し、価値を生み出す経済体制を確立することです。

人口増加や経済発展により、資源枯渇や資源供給不安への懸念が高まっており、限られた資源を循環することは社会基盤の安定確保につながります。

UBEグループは、サーキュラーエコノミーの実現を目指して活動します。

スコープ

UBEグループ(UBE株式会社および連結子会社)を対象とします。適用範囲は全てのバリューチェーンとします。

ゴール

サーキュラーエコノミーの実現

コミットメント

  • 国際的な枠組みや法規制等に対応し、リスクの最小化と機会の最大化に向けた戦略を策定します。
  • 各拠点から排出するプラスチック廃棄物等を削減します。
  • サーキュラーエコノミーに貢献するサステナブル製品の拡大を図ります。
  • 2030年度各拠点から排出するプラスチック廃棄物等の削減目標:
    • 埋立処分量削減率:50%以上(2022年度比)
    • 再資源化率:80%以上
  • 2030年度サーキュラーエコノミーに貢献するサステナブル製品の拡大:
    • サーキュラーエコノミーに貢献する製品販売数量:50,000t以上

責任部署・見直し

サステナビリティ推進部が統括管理を行います。

本指針は、少なくとも1年以内に1回の定期見直しを実施します。期中に見直しが必要な場合は、地球環境問題対策委員会で審議し、承認を得ます。

目標と実績

指標 スコープ
(範囲)
実績 目標
2024年度 2030年度
プラスチック廃棄物の埋立処分量削減率(2022年度比) UBEグループ 44% 50% 以上
プラスチック廃棄物の再資源化率 UBEグループ 77% 80% 以上
サーキュラーエコノミーに貢献する製品販売数量 UBEグループ 9千t 50千t 以上
  • プラスチック資源循環促進法等に基づくUBEグループの目標としています。
  • 再資源化は、マテリアルリサイクル及びケミカルリサイクルを対象とし、熱回収は除外しています。
  • サーキュラーエコノミーに貢献する製品の定義については、経団連のサーキュラーエコノミー実現に向けた提言(2023年2月14日)等を参考にし、対象製品を以下の4つとしています。
    (1)プラスチックなどリサイクル材利用製品、(2)バイオマス利用製品、(3)耐久性向上製品、(4)化石原料代替としてのCO2利用製品

取り組み

プラスチック資源の循環

プラスチック資源のフロー

プラスチック資源のフロー(UBE(株)2023年度実績)
プラスチック資源のフロー

2022年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法では、プラスチック使用製品産業廃棄物等の排出抑制や再資源化等への積極的な取り組みが求められています。UBE株式会社では、これまでもプラスチック資源の有効利用に取り組んできており、2023年度は52%の再資源化処理率を達成しました。今後、プラスチックの資源循環を、より一層促進していきます。

  • 集計範囲:UBE株式会社の8事業所(堺工場、宇部ケミカル工場東西地区、宇部ケミカル工場藤曲地区、宇部電子工業部材工場、宇部研究所、医薬研究所、みらい技術研究所、大阪研究開発センター)
  • (注)2024年度分は集計中です。
  • (注)★印は第三者検証による保証を受けた数値です。詳細は保証書を参照ください。

サーキュラーエコノミーに貢献する製品

ISCC PLUS認証製品

ISCC PLUS認証は、持続可能なサプライチェーンを実現し担保するための国際認証です。UBEグループでは、以下のグループ会社において、バイオマスや再生由来等の原料をマスバランス方式※1によって割り当てた、ISCC PLUS認証製品の製造・販売に取り組んでいます。

  • UBE CORPORATION EUROPE S.A.U.
  • UBEエラストマー(株)、本社、千葉工場
  • THAI SYNTHETIC RUBBERS COMPANY LIMITED Rayong Factory
  • 台湾宇部股份有限公司※2
  • ※1マスバランス方式:バイオマス原料や再生由来等の原料と、それ以外の原料が混合される場合に、投入量の割合に応じて製品の一部を「バイオマス原料や再生由来等の原料100%で製造した」とみなす方式で、ISCC PLUSシステムで採用されている。
  • ※2トレーダー認証により、ISCC PLUSで認められるすべての製品の取り扱いが可能。

<関連リンク>

UBEグループの環境貢献型製品・技術と環境製品ブランド「U-BE-INFINITY®」を紹介します。